朝の大切な時間

埼玉県 三星 剛

私は、月曜から金曜の朝7時半から45分程度、職場のある埼京線戸田駅周辺を掃除しています。

2014年(平成26)11月、千葉県の大里綜合管理さんの整頓された職場を見、セミナーで鍵山先生のお話を初めて聴きました。掃除のすばらしさを実感した私は、地元のお掃除会に参加しましたが、あまりにユルいもので…(笑)

ある日、駐車場から職場までの間の多くの吸い殻を見て「拾おう!」と決めました。1年弱の間に、掃除に対する意識や「気づく力」が上がってきたのだと思います。

2015年(平成27)9月開始。トングは、不器用な自分には向かないようで、手拾いとほうき・チリトリで掃除をしています。

掃除をしながら、鍵山相談役の「自分の生き方が世の中を良い方向に向けているなら、自分の生き方には意味がある」の言葉を、自分に言い聞かせていました。この言葉は、ひとり掃除が習慣となるまで、「積み重ねる勇気」を与えてくれました。

もう一つは、「どうすれば吸い殻を捨てる人が少なくなるか」というものでした。これも相談役の「捨てる人は捨てる人で一向に拾いません」という言葉に触れ、考えを改めました。今は、「捨てる人ばかり増えると困るけれど、捨てる人がいるから掃除できるのだ」と思い直し、淡々と拾っています。さらに、自分でコントロールできない状況に振り回されるような生き方をしていないか、と自分を客観視できるようになった気がします。

今の忙しいビジネス社会の中、朝の約1時間を別のことに使いたいと思う方も多いでしょう。でもこの時間は、私にさまざまなことを気づかせてくれる大切な時間なのです。始めて5年、税理士事務所の同僚が1~2名、一緒に掃除をしてくれることもあります。