初めまして。中川千都子です。皆さんが日頃感じたことやお掃除で気づいたことを川柳に詠んでいただいて、このコーナーで紹介いたします。
さて、皆さんは川柳にどんなイメージを持っておられますか?
もしかすると、サラリーマン川柳(サラ川)がパッと頭に浮かぶかもしれませんね。実はサラ川が本来の川柳ではありません。中には優れた作品もありますが、サラ川の大半は世の中の皮肉や言葉の語呂合わせ等ジョークの範疇。
川柳は江戸時代から伝わる文芸。その川柳の重要な要素として「おもしろ」がありますが、それはダジャレなどの単なる言葉遊びをおもしろがるのではなく、笑ったあとにふと人間味を感じるようなものを指します。
有名な古川柳をご紹介すると
なきなきもよい方をとるかたみわけ
本降りになって出てゆく雨宿り
いかがですか?なんだか人間のこころの複雑さがうまく表現できているでしょう?
川柳でやってはいけないことは、他をおとしめることです。自分の情けなさを笑って詠むのは結構ですが、他を嘲笑することはいけません。サラ川には妻や夫、政治家や有名人のことをおとしめておもしろがる句が多いのは残念なところです。
ではいよいよご一緒に川柳を詠んでまいりましょう。
第40号お題「タバコ」または「自由吟」
第41号お題「ホウキ」または「自由吟」
*「自由吟」とは自由テーマです。
*随時受付・締め切り22年1月末
*宛先 日本を美しくする会
FAX 03-6304-5990
Eメール nihonsouji@souji.jp
川柳は17音字、リズムが肝心。最初のうちは指を折りおり、楽しみながら自由な発想で作句してみてくださいね。次号からワンポイントレッスンも始めます。
Let‘s 川柳!
中川千都子(なかがわちづこ)
大阪市在住。心理カウンセラー、川柳作家。ちずそら川柳セラピー主宰。2020年現代川柳作家大賞受賞。2002年より川柳を始める。故時実新子直弟子。
著書『石の名前』(左右社)
2015年より「道頓堀を楽しく掃除する会」に参加。