『清風掃々』編集室
学校や地域の活動での感動を!
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過去の自分と今の自分
神奈川県川崎市立菅生中学校
2年 渡邊 創太
なんでトイレ掃除はやってみてもいないのに面倒くさいと思うのだろうか?
私はトイレ掃除は「嫌だな」「面倒くさい」と思っていました。他にも、自分と同じような生徒が多くいました。
グループに分かれてトイレの掃除をします。全部で14班あり、自分は13班でした。私はどのように掃除すればよいのかさっぱりわかりませんでした。
そのとき、班リーダー大木ひろみさんに、天井、壁、そして床の順に掃除すると教えてもらいました。理由は「先に床を掃除すると、ホコリが上から落ちて汚れ、また掃除をすることになる」からです。
天井は高いので、大人にやってもらいました。次は壁、角に注意してほこりを落としました。そして便器を掃除しました。トイレ掃除の花形で、一番しがいがあるところです。
まず便座を取り外し、次は便器の周りをスポンジで拭きます。便器の後ろを見ると、ほこりがたくさんたまっていたので、見えないところも見落とさないことが大切だと感じました。
そして便器の中も、スポンジで拭いてあげ、溝は、使えなくなった歯ブラシと洗剤を使い、黒い所をきれいにしてあげます。
便座を洗うとき、裏を見ると、黄色や黒く汚れているところを見つけ、表面よりも裏面の方が汚いということも知れました。
一番心に残ったのは、副リーダーの中田宏さんの話でした。窓の掃除をしてとてもきれいになっていて、日光がトイレ一面に広がる中で、「きれいにすると、汚れているところが見つかって、そこをもっときれいにしてあげたい」と聞いた瞬間、私は彼のような掃除に熱心な、すなわち心の優しい人になりたいと思いました。
最初は、掃除が面倒くさいと思っていましたが、掃除をしていく中で、班の人たちと仲良くなり、協力し合うことで、たくさんの掃除の仕方や楽しみ方を知り、新しい自分を見つけ出すことができました。
いまは日本を美しくする会のトイレ掃除に参加して良かったと思っています。トイレ掃除を教えてくださりありがとうございました。
(2023・12・17関東ブロック年次大会)
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50周年を迎えた菅生中に約150名(学校70名)が参加しました。「神奈川掃除に学ぶ会」が、自慢のカレーを200人分つくってくださいました。