「乾式トイレ」の新しい掃除方法
第262回松江出雲掃除に学ぶ会
島根県 直井一晃
■日時 4月21日
10時半~13時半
■場所 開星中学校・高等学校校舎・体育館のトイレ8か所
■参加 約90名
(内生徒11・教員29・保護者25)
旧松江掃除に学ぶ会は2001年2月の宍道湖畔の無人駅清掃に始まり、2006年出雲の会と合流、「松江出雲掃除に学ぶ会」が発足しました。
鍵山相談役から「これからは松江出雲掃除に学ぶ会で考えてやっていきなさい」とのお言葉をいただき、自分たちで学校トイレ掃除を工夫してきて262回、コロナ禍でトイレ掃除ができなかったときは、高所作業車を使って窓ガラス拭きもしました。(清風掃々41)
コロナ明け 大々的に
会場の学校法人大多和学園は、大多和聡理事長が当会のメンバーであることから、毎年例会を開いています。コロナ禍でも20名弱で続けてきましたが、今年は小山内仁校長先生が大々的に行おうと呼びかけ、保護者会総会に日程を合わせていただきました。
江津浜田掃除に学ぶ会、周南掃除に学ぶ会に世話人や道具の応援を頼み、約90名が8班編成で臨みました。
「乾式トイレ」にチャレンジ
排水溝のない「乾式トイレ」を徹底的にきれいにすることに挑戦しました。水を流せませんので、カネヨンではその白い粉が拭き残りますし、床の凸凹の汚れが落ちず、まだらな仕上がりになります。
学校に「掃除させてください」とお願いして、きれいにならなかったら申し訳がありませんし、私たちも達成感が得られないため、悩んでいたのです。
とてもきれいになった床
あるツテで、水拭き不要の環境に優しい植物由来の合成洗剤(商品名「スペースショット」)を知りました。使い方を学んで取扱説明書をつくり参加者に周知した上で、今回使うことにしました。
新洗剤を使った結果、床の凸凹の中まで入り、拭きあがりにムラがなく大変きれいになりました。つなぎ目の溝も、歯ブラシできれいにしました。汚れがつきにくい最近の便器は、表面を傷つけないよう、サンドメッシュとカネヨンは使用せず、新洗剤を使いました。
新しい方法を取り入れて効果を実感し、みなの心が前向きになり達成感を大きく感じました。
交流会では、理事長夫人大多和智美さんと先生3人が、学校の梅の木から採れた梅干しでつくったおにぎりをいただきました。とても美味しいと好評でした。
感想発表
皆さんの顔が輝いていました。
・生徒 かなり汚れていてビックリしました。トイレ掃除を通じてみんなとコミュニケーションが取れたのでとても良かったです。
・先生 黒く汚れた床がすごくきれいになり、やる度に気持ちよくなりました。明日から生徒が気持ちよく使ってくれるといいです。
・保護者 一つきれいになると、もう一つきれいにしたい気持ちになった。この気持ちの連鎖が、場所と気持ちをきれいにし、心が整うことにつながると学びました。
・一般 床を掃除したが、1回拭いただけですごくよく落ちた。
・同 (新洗剤は人にも環境にも)安全でやさしいのがよい。
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コロナ禍でも学校お掃除にこだわってきて良かったと思いました。また乾式トイレお掃除の心磨きのポイントは、床磨きにあると思いました。松江出雲は新洗剤を使うことを意思決定し、今後も自分たちで考え工夫して、進めていきます。