続掃除道

つながるご縁に感謝!

千葉県 松崎 直彦

 お掃除との出逢いは、コロナ禍真っただ中の2022年6月、新浦安のラーメン屋『麺屋土竜』さんでした。お店の壁に「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」という言葉が書かれていました。
 印象的だったので写真に収めていたら、お店の方から「一緒に渋谷の街頭清掃に行きませんか」と、ビックリするお声がけがあったのです。これが、のちに「新浦安掃除に笑う会」を立ち上げられた新福さんとの出逢いでした。ここから店主と客の関係を超えた、お掃除仲間となっていきました。
 初参加は2022年10月、渋谷街頭清掃です。早朝にも関わらず、多くの人が集まり、しかも楽しそうに掃除をしていることに驚きました。今もこの感覚は忘れられません。実はこの後、私は精神的に辛い状態が続き、会社を3ヵ月ほどお休みしました。身体は元気でしたので、東京近辺だけでなく、東北や関西、中部、北関東など全国のお掃除に精力的に参加しました。
 その中で気づいたことは、長年お掃除をされている方は、本当に穏やかな言動・表情をしていることです。なぜだろうと観察していると、自分の正しさを押し付けず、また相手の意見を否定せずに聴くことにあるように思いました。いつかそのようになりたいと期待しつつ、お掃除活動を楽しんでいます!
 そしてもう一つ、「させていただく」という言葉がしっくり来る人間になりたいと思っています。初めてトイレ掃除に参加したとき、「掃除をしてあげる」ではなく「させていただく」という言葉がとても印象的でした。これは長年経験した人にしか分からない感覚だと思いますので、いつかその日が来るよう日々取り組んでいます。
 お掃除は、気づきと行動の原動力。お掃除から始まった素敵なご縁に心から感謝しています。