ちいき通信

東北 郡山掃除に学ぶ会
 創立1892年、福島県内最古の私立で多くの著名人を輩出してきた石川義塾高校。理事長の森涼さんは、掃除に学ぶ会の理念に共感し、2016年から毎年授業カリキュラムとして清掃活動をおこなっています。
 これを郡山掃除に学ぶ会は全面支援し、世話人の鈴木和己さんは毎年4月、1年生対象に「掃除と仕事」と題した講話をしています。10月26日、第7回石川義塾高校清掃活動を開催。生徒さんはトイレに真摯に向き合い、「参加してよかった!」との感想と最高の笑顔をいただきました。(前川敦史)


中部 大正村掃除に学ぶ会
 11月9日、明智中学校で開催、114名(生徒79名)が参加しました。明智中は、「魂の掃除に近づくための掃除プラン」「見つけ掃除の提案」など、掃除を大切にしています。トイレ掃除、床磨き、廊下のワックス掛けを実践。田中顧問が「ごみを拾うことは誰かが捨てた運を拾っている」との大谷翔平の言葉を紹介しました。
 生徒会長は「掃除は、必要なもの、不必要なものを自ら選択し、自分を見つめ直すきっかけになる」と堂々と話しました。恵那市は生徒数減少を受け、再来年5つの中学校を統合し、明智中は来年が最後になります。 (大木ひろみ)


中部 恵那神社お掃除
 12月21日、岐阜県中津川市の恵那神社のお掃除に全国から26名が集まりました。恵那神社は天照大神ご生誕の地で、天照大神のへその緒と、親である伊邪那伎大神と伊邪那美大神をお祀りしている由緒ある格式高い神社です。
 3月の祈年祭、9月の例祭前、初詣前の12月に、トイレと境内を掃除させていただいています。神々しい静けさの中、本殿前の樹齢千年の夫婦杉に魂が揺さぶられます。休憩時に、高野修滋先生のキッチンカーで熱々のぜんざいがふるまわれ、みなが笑顔になりました。
 掃除後は、鍵山相談役も療養されたメダカの学校で、無農薬の美味しい食事をいただき、宿泊し、翌日は約19万基のお墓がある名古屋市平和公園のトイレ掃除をおこないました。 (大塚久利)

関西 奈良掃除に学ぶ会
 10月19、20日、県立二階堂高校で第26回年次大会を開催。本年度校長先生が交替されましたが、現校長も前校長も一緒に参加され、教職員9名、元教職員3名、他校教職員4名、57名の参加、利会長は出張先のルーマニアから直接真夜中に入りました。
 4班で湿式床トイレを掃除。鍵山相談役直伝の床の拭き上げと排水溝に人差し指伸ばし雑巾を絞る方法を実演すると、若い先生の目は釘付けとなり、掃除道の心技が伝わった瞬間でした。
 大会テーマは「明日を拓こう」。校長先生の志とともに実習会場が引き継がれ、若い参加者が3割以上の、明日を拓く意義深い年次大会でした。 (羽根康英)


関西 京都新洗組
 2008年発足の京都新洗組は、10月26日に16周年記念大会を開催、77名で高瀬川を掃除しました。東京から、慶応大学生7名と、2代目隊長吉野将史さんも駆けつけました。
 掃除の後、道具倉庫を置くザ・ゲートホテル京都の自彊室で、テーマ「シン時代の社会貢献活動について考える」のパネルディスカッションを行いました。パネリストは、8代目隊長二宮陽子さん、慶応大学オイコスプロジェクトの光吉尊さんと佐藤直輝さんです。オイコスプロジェクトは、ホームレスと子どもの貧困に、食の提供を通して支援を行っています。掃除を通して内観された意見に拍手が湧きました。 (大西由香)

関西 神戸三宮掃除に学ぶ会
 11月27日、第200回に28名が参加。2007年4月発足の当会は、高寺生也さんが、西宮掃除に学ぶ会の代表佐藤弘一さんと2人で始めました。誰でも参加できる平日第4水曜日6時に、サンキタ広場でゴミ拾いをしています。
 朝活としての参加者が増え、近年はインターネットで参加者を募集し、クリスマスゴミ拾い、企業のボランティア研修などの活動もしています。11月15日は記念パーティーを開催、鍵山相談役のDVD「感動を売る経営」を鑑賞し、インド・ネパール料理で交流を深めました。(松田泰英)


関西 関西ブロック大会
 12月7、8日、第15回関西ブロック大会in滋賀を、テーマ「美しい日本の心を紡ぎたい 三井で奏でる掃除道」で開催。会場の圓満院は皇室と結びつきの深い格式あるお寺です。開会式で京都新洗組によるコーラスに聴き入り、琵琶湖に魅せられてアメリカから移住された風景画家ブラウン・ウイリアムズ氏から「循環と浄化」について講演をいただきました。掃除実習は114名、9班で実施。「掃除は心を浄化し自分らしさを取り戻し、本来の調和ある生き方に繋がる」ことに気づかされた素晴らしい大会でした。 (髙田二郎)


関西 関西若手研修会
 11月23、24日新宮運送の木南一志さんのもとで、第12回若手研修会を実施、全国から若手6名が集まりました。
 1日目は鍵山秀三郎著『正しく生きる』を課題図書で議論、2日目は街頭清掃を行ない、様々な角度からの問いかけを通して日々の掃除を振り返る機会となりました。その後会社見学をし、実践人の家の福永道子さんに特別講話をいただきました。森信三先生とのエピソードから、教育に対する真剣さと愛の深さをひしひしと感じました。鍵山掃除に対する思いが深まった濃い2日間になりました。 (時政和輝)


九州 筑豊掃除に学ぶ会200回
 2006年に始まった当会は、第200回を迎えました。9月28日の記念式典に37名が参加、動画「筑豊掃除の歩み」をご覧いただき、羽根康英さん(奈良掃除に学ぶ会)に演題「出逢い、ドラマ、感動!」で講演いただきました。
 翌29日は、稲築西義務教育学校(嘉麻市)で47名が掃除実践。コロナ以降、学校をお借りすることが難しいなか、福田隆光先生のご尽力で勤務校をお借りしました。汚れの付きにくい新型便器にも尿石や水垢がしっかりついており、ナイロンタワシで丁寧に磨き、スペースショットで壁や床、鏡を磨き上げ、トイレ全体が輝きました。最後は、福田先生の謙虚な謝辞に、一同感動しました。 (廣瀬透)


九州 九州ブロック年次大会
 11月2、3日に開催。研修会には43名が参加、講演「わたしの掃除道」先川孝徳様(広島掃除に学ぶ会)、シンポジウム「掃除に学ぶ」(パネリスト:利会長、白鳥副会長)、そして「トイレ掃除見直し」の説明を行ないました。
 暴走族撲滅という困難な問題への挑戦を通して、先川様は「行動し続けるしかない」と言われました。
 2日目の福岡市立那珂中学校での掃除実践には46名が参加。乾式床の新型トイレ掃除に、自然系洗剤「スペースショット」「ハルト」を使いました。先生方から、「素材を傷つけないように汚れを落とす工夫は教育そのもの」との感想がありました。主催者の福岡便教会中尾康二先生の心のこもった挨拶で締めくくりました。 (廣瀬透)


朴の森  慈愛の里開所式
 12月19日、朴の森の保育施設「慈愛の里」の開所式に、約70名が参加しました。夏目漱石や山岡鉄舟らも参禅した鎌倉円覚寺の由緒ある座禅道場「濟蔭庵(さいいんあん)」を移築し、山口県の職人さんの技で再建した建物です。古い木材を可能な限り活かし、木の香りやぬくもりを感じる施設です。
 鍵山幸一郎代表が施設を紹介され、円覚寺横田南嶺管長から「禅の教えに学ぶ」と題した記念講話をいただきました。今年4月から開園、保育理念は「凡事徹底―あいさつ、履きものをそろえる、掃除、腰骨を立てる」です。親子でわくわくする次世代の育成が始まります。 (編集室)


静岡便教会
 大淵街道おもてなし清掃
 「小さな親切」実行章受章
 12月15日(日)、第20回大淵街道おもてなし清掃(主催大富士病院)に50名(うち大淵中学校35名)。クリスマスごみ拾いを兼ね、サンタ帽をかぶっての掃除です。年末30日の「第11回富士山女子駅伝」のアンカー区間、富士総合運動公園入口交差点付近をきれいにしました。
 「小さな親切」運動静岡県本部より、2022年から大淵街道おもてなし清掃を続けてきた、大富士病院と富士市立大淵中学校に、「小さな親切」実行章が贈られました。 (柿島由和)